不都合なオハナシ
「これからは、学歴よりも個性が評価される時代になる」
なんかよく聞く言葉ですよね。
今日もとあるブログで、「AI時代になったら、賢い人はちょっとでよくなる。個性の時代だ」
なんてトンチキな文章を読んで、思わず仰け反ってしまいました。
世の中には、盆と正月が一緒にやってきたような脳ミソをお持ちの方もいたもので。
まずもって、学歴か個性かの二者択一ってのが意味不明と言うか、サイコーに低能な感じでステキですね。
そう言えば、アメリカで大規模な裏口入学スキャンダルが話題になってましたね
↓
https://www.bbc.com/japanese/47550573
「アメリカは実力主義の国で、学歴なんて関係ない」みたいな珍説を開陳なさってたノータリンども、息してらっしゃいますか?
実はこのニュース、私も驚きました。
アメリカって、学歴社会でなおかつコネ社会なんです。
例えば、ブッシュ大統領(息子)は、学部はイェール大学、院はハーバードなんですよね。
「日本とアメリカは、150年来の盟邦である」なんて、
大東亜戦争も原爆も忘れ果てたかのような迷演説を繰り出してくれたブッシュちゃんが、ですよ!
おそらく、お父上がイェール大のOBなのも、大きく影響しているのでしょう。
米国の名門大学は、親族に成功した卒業生がいると、格段に入学しやすくなるそうですから。
そんな米社会でも、成功者とはいえ学歴エリートでない者は、裏口入学に頼らざるを得ないのかというのが、驚きの第一点。
非学歴エリートも、学歴を気にするんだなというのが、もう一点。
少なくとも先進国で、日本ほど学歴にこだわらない国はないと思いますけどね。
そして、トランスバウンダリーな世の中になって行けば、そんなガラパゴスな日本も学歴社会化は避けられないでしょう。
「個性の時代」なんて、ここ10年くらいは言われてること。
でも、最低基準をクリアしていてこその個性であって、個性だけで評価されるわけではないというのは、アメリカでも同様なようです。
俳優という、まさに個性の世界で成功した人でさえ、子供に学歴を望むのですから。
根拠なき個性カルトの方々も、寝言言ってる暇があったら、勉学に励まれた方がいいと思いますよ。